「ブラックハットSEOに興味がある」「詳しく知りたい」というニーズはあっても、今やホワイトハットSEOが主流であり、そのニーズに答えてくれるサイトは少ない。
「ブラックハットSEOは推奨しない」という考え方のサイトのほうが圧倒的に多いだろう。
ここでは、ブラックハットSEOをもっと知りたいという初心者の方に向けて、そのノウハウを紹介する。
ホワイトハットSEOでしか戦えないと認識している方が多いが、まだまだブラックハットSEOの効果も捨てたもんじゃない。むしろ必須ともいえる。
そんな禁断の手法を詳しく見ていこう。
ブラックハットSEOとは
SEOとは検索エンジン最適化の意味であり、真っ当なSEOをホワイトハットSEOという。
では、ブラックハットSEOとはどういった手法なのか。違法性やリスクなど、3つの項目に分けてチェックしていこう。
ブラックハットSEO=禁断の手法
ブラックハットSEOとは、Googleからの評価を高めることを目的として、Googleの検索エンジンを出し抜くようなSEO手法のことだ。
ブラックでヤバい手法だから、ブラックハットSEOという。
例えばサテライトサイトを構築して自作自演リンクを大量に送るのは、ブラックハットSEOの代表的な手法として広く知られている。
コンテンツの質を高めるなど、検索ユーザーにとってプラスになるホワイトなSEO施策とは、対象的な手法といえる。
ブラックハットSEOは違法?
ブラックハットSEOには違法性はないが 、コピーコンテンツはコピー元となるサイト運営者の権利を侵害する行為であり、違法性がある。
違法性がないブラックハットSEOでも、Googleのポリシーやガイドラインに違反する点では要注意だ。
例えば不正な被リンクや隠しリンクなどのブラックハットSEOは、Googleのペナルティ対象となる。
Googleのポリシーやガイドラインは随時更新されているので、定期的にチェックしておくことをおすすめする。
ブラックハットSEOはリスクあり
ブラックハットSEOの手法には、Googleから不正行為としてペナルティを受ける可能性があるなど、リスクがある。
Googleからのペナルティを受ければ、それまで上位表示していたサイトの順位が下落したり、いきなり圏外に飛ばされたり、悪影響しかない。
私は実際に様々なブラックハット手法を試してきたが、一般にはNGとされている手法でも、全く影響を受けずに検索順位を向上できたケースが多々ある。もちろんペナルティを受けた経験もあるが、こうした経験を踏まえてこその知識も得られた。
Googleのアップデートによっても変動するので、日々の検証は必要だ。
いずれにしろ、ブラックハットSEOによる手段にはリスクがあることを理解しておこう。
ホワイトハットSEOとの違い
ホワイトハットSEOはユーザーありきのGoogleに従った検索エンジン最適化で、ブラックハットSEOは検索エンジン向けの裏側からの施策といえる。
ホワイトハットSEOでは、特にコンテンツのクオリティが重視される。高品質のページでユーザーからの評価が高まれば、自然とGoogleの評価も上がるのだ。
特にGoogleにとって重要なのは、ユーザーファーストであること。有益かつ信頼性の高い、高品質なオリジナルコンテンツを求めている。
ユーザーにとって有益なコンテンツを作成するには、Google検索する際にユーザーが選ぶキーワードと、その検索ニーズを把握しておくことが欠かせない。 Googleのポリシー等の遵守も必須だ。
検索ニーズに添った有益なコンテンツをユーザーが分かりやすいアンカーテキストで内部リンクさせるのも、SEO効果を高めるホワイトな手法の1つだ。
一方、ブラックハットSEOは検索エンジンのこうしたホワイトな仕組みを逆手に取る手法であり、被リンクを不正に増やすなど、クローラーを欺くような形で検索上位を狙う。裏金で政治を動かすのと似ているかもしれない。政治家の裏金は完全に違法だが。
ブラックハットSEO9つの手法
ブラックハットSEOに該当する手法は複数ある。ここでは主な手法9つを紹介する。
ブラックハットSEO | 手法 |
---|---|
不正な被リンク | 不正な被リンクとは、例えば自身で外部のサテライトサイトを構築して被リンクを大量に増設したり、リンクを購入して被リンクを増やしたり、プログラムで自動的に相互リンクを送ったりといった手法 |
低品質のコンテンツ量産 | 既に公開されているコンテンツをそのままコピーして公開したり、自動生成ソフト等で精度の低い記事を生成したりして記事を量産し、上位表示を狙う手法 |
altタグのキーワード乱用 | 画像表示がエラーになった場合に表示される代替テキスト(altタグ)に、キーワードを過剰に登録する手法 |
隠しテキスト・リンク | ユーザーからは認識できないように、背景とフォント(文字)を同色にするなど偽装して、検索キーワードやリンクをコンテンツ内に挿入する手法 |
ワードサラダ | ツールで生成した、キーワードを詰め込んだだけの、不自然な日本語の文章でページやWebサイトを量産する手法 |
キーワードの羅列・乱用 | 検索エンジンに認識させるためだけにキーワードを羅列・乱用する手法 |
クローキング | 検索エンジンとユーザーが見る画面とで、意図して異なるコンテンツを表示させる手法 |
不正なリダイレクト | ユーザーが閲覧しようとしたURLとは別のページに悪意をもって移動させる手法 |
スパムコメント | 他サイトのコメント欄等に、関連性の低いコメントを記載したりリンクを設置したりする手法 |
被リンクによるブラックハットSEOは、しっかりと対策すれば今も十分にそのメリットを享受できる。
ブラックハットSEOでの被リンクの具体的なやり方やテクニックについては、以下の記事を参考にしてくれ。
ブラックハットSEOの歴史
2010年頃から、自作自演リンク等、ブラックハットSEOの手法が広く利用されるようになった。
過去から現在まで、どのようにブラックハットSEOが利用されてきたのか、予備知識として簡単に説明する。
ブラックハットSEO全盛期からのアップデート
ブラックハットSEOが盛んに行われていた時期には、どんなブログでも被リンクが多ければ上位表示できるような状態だった。その影響で、クオリティの低いWebページが検索上位を占めるなど、ユーザーの利便性が低下する事態に陥ったのだ。
この状況を改善するために、Googleは 2011年からパンダアップデートを、2012年からはペンギンアップデートを実施。これらのアップデートによって検索アルゴリズムが修正され、上位表示すべきでない低品質のサイトが淘汰されていった。
キュレーションサイト問題からのアップデート
2016年にはWELQ( ウェルク )騒動が勃発。記事のクオリティや正確性を無視したマーケティングで、とにかく質より量で記事を制作、検索上位を獲得していたことが問題となった。悪質なWebサイトとして、結果的にはサイト閉鎖に至った。
嘘や間違った情報など、低品質なコンテンツを多数投稿するキュレーションサイト(まとめサイト)手法が横行し、検索上位に蔓延していた時代だ 。
こうした事態を踏まえて、Googleが2017年2月にアップデートを実施。このアップデートをきっかけに,コンテンツの質や権威性が求められるようになったのと同時に、YMYL(医療・健康)ジャンルでの個人サイトの上位表示が難しくなった。
アップデートからのホワイトハットSEO
Googleのアップデートが繰り返されるごとに、ブラックハットSEOで上位表示しているような、ユーザーの役に立たないサイトはインデックスも上位表示も難しくなった。ホワイトハットSEOが今まで以上に重要視されるようになったのは、こうした背景があってのことだ。
近年では、ブラックハットSEOは衰退、実施する人は減少傾向にある。
ブラックハットSEOは2024年現在も有効?
ブラックハットSEOはGoogleのアップデートによって縮小してきたものの、2024年現在でも有効だ。
特に被リンクや中古ドメインの活用については、以前にも増して有効性が高くなっているといっても過言ではない。
2023年にGoogleの大規模なアップデートがあり、多くの個人サイトが殲滅された。大きなダメージで失意のどん底にいる方も少なくないだろう。
そんな中でも、例えば権威性のある中古ドメインで運営している個人サイトは生き残っているし、トラフィックを伸ばしている人もいる。
今や中古ドメインでなければ、競合と同じ土俵に立つのも難しいと感じているくらいだ。
ブログ集客がうまくいかずに悩みをもつ方は、その解決策として中古ドメインに載せ替えてのアクセス流入増を検討してみるといい。
ブラックハットSEOの被リンク手法でも、権威性のある中古ドメインは有効なので試す価値は十分にある。
コストや手間を抑えて自作自演リンクを検討している方は、私がリリースしている禁断の被リンクツールを検討してくれ。
ドメイン阿修羅の詳細はこちらブラックハットSEOの前にホワイトハットSEOを
ブラックハットSEOは今も有効だが、誤解してほしくないのは、あくまでもホワイトハットSEOが基本ということだ。今や低品質のコンテンツでは、何をしても通用しないと認識しておいたほうがいい。
まずは良質なコンテンツを積み上げるなど、適切なホワイトハットSEO対策に注力した上で、被リンク等のブラックハットSEOを検討するのが成果獲得への近道だ。
ただし、Googleのペナルティなどリスクがあることは忘れずに。ブラックハットSEOを採用するかどうかの判断は、あくまでも自己責任だ。しっかりと知識をもって実践していこう。