ブログやサイトの順位を向上させるためには、様々なSEO施策が考えられるが、サテライトサイトもその1つだ。
サテライトサイトとは、どういったサイトなのか。
このページでは、サテライトサイトの基本的なところから、メリット・デメリット、効果的な活用術までまとめて分かりやすく解説する。
サテライトサイトの有効性を把握して、ブログ運営のアクセスアップや収益向上に生かしていこう。
サテライトサイトとは?
サテライトとは、「衛星」や「人工衛星」を意味する言葉だ。
では、サテライトサイトとはどういったサイトなのか、詳しく見ていこう。
被リンクを送るためのサイト
Webサイトの検索順位を上げるために、別のサイトからリンクを送るSEO手法がある。
そのリンクを送るために、メインサイトとは別のドメインで用意するサイトのことをサテライトサイトという。
人工衛星は通信衛星を通じて地球に様々な情報を送るが、サテライトサイトはメインサイトに向けてリンクを送る役割を担う。複数のサテライトサイトを用意し、メインサイトへリンクを送るのだ。
質の高いサテライトサイトからの被リンクはメインサイトのドメインパワーを引き上げ、SEO効果を高めるのに役立つ。
サテライトサイトはメインサイトと異なる独自ドメインで用意するのが基本だが、サブドメインを利用するケースもある。
ブラックハットSEOでよく使われた手法
2010年頃から、被リンクを増やすために大量のサテライトサイトを構築する手法がよく使われていた。いわゆるブラックハットSEOで特に多く利用されていた手法だ。
当時は被リンクの数が重要で、サテライトサイトのクオリティまでは求められていなかった。
こうした背景からクオリティの低いサテライトサイトが量産され、Googleのアップデートで取り締まりが強化される事態となったのだ。
ブラックハットSEOについて詳しくは、以下の記事で解説している。
ホワイトハットSEOでも有効
サテライトサイトというとブラックハットSEOをイメージしがちだが、ホワイトSEOでも効果的だ。積極的に導入するといい。
ユーザーにとって役立つコンテンツでアクセスの集まる記事は、ホワイトハットSEOでもサテライトサイトとして効果的なのは間違いない。
ただし、「メインサイトと関連性のあるサテライトサイトからの発リンク」であることが大前提だと認識しておこう。
関連性があり、かつ高評価の外部サイトから多く被リンクを集めるようなサイトやページは、ユーザーだけでなく、Googleからの評価も高くなる。
サテライトサイトの目的&メリット
サテライトサイトを設置するのにはメリットがあり、明確な目的がある。
サテライトサイトによってどのような効果が得られるのか、以下3つの項目を見ていこう。
メインサイトの被リンク獲得
サテライトサイトの活用には、メインサイトの被リンクを増やす目的がある。ブラックハットSEOでもよく使われる手法だ。
かつて、どんなサテライトサイトでも、被リンクの数さえ増やせば上位表示できた時代もあった。ブラックハットSEOで大量のサテライトサイトを運用していたという経験者も少なからず存在する。
[date format=”Y年”]現在、サテライトサイトのクオリティも問われる時代になった。低品質のサテライトサイトでは逆効果だ。
サテライトサイトを量産するのは、手間も時間もコストもかかる。クオリティの高いサテライトサイトを量産するとなれば、さらに難易度が上がるだろう。
だが、質の高いページからの被リンクはSEO効果が高いので、やる価値は十分にある。
アクセス流入増による集客効果
メインサイト単体で集客するよりも、サテライトサイトからの流入もあったほうが、トータルでアクセスを集めやすい。
メインサイトとは異なるアピールをしたい場合や、別の切り口で集客したい場合もあるだろう。これらを別サイトでサテライトサイトとして運営し、メインサイトにリンクを送ると効果的だ。
例えば自社製品を紹介するサイトをメインサイトとしている場合で考えてみよう。
メインサイトは商品名で検索するターゲット層に向けて制作したページであり、それ以外の層の集客が十分ではないとする。
この場合、潜在的な悩みをもつユーザーをターゲットとするオウンドメディアを別ドメインで運用し、メインサイトでは拾いきれない層にアプローチしていく方法が考えられる。
別ドメインで構築したブログで集客できるようになれば、サテライトサイトとしてメインサイトにリンクを送り、相乗効果でメインサイトのアクセスアップやコンバージョン向上にも貢献してくれるというわけだ。
リターゲティングへの活用
サテライトサイトとしてオウンドディアを立ち上げることは、集客の間口が広げることにもつながる。
集客の間口が広がれば、リターゲティングの幅も間違いなく広がるだろう。
リターゲティングとは、サイトを訪れたことのある顧客に向けて、Webサイト上で再び広告を表示させるマーケティング手法だ。
リターゲティングの幅が広がることで、CVR向上も見込める。
サテライトサイトのデメリット
サテライトサイトによるSEO対策は非常に効果的だが、デメリットや注意点もある。
サテライトサイトを設置する際は、事前に以下の2つのマイナス面も把握しておこう。
手間・時間・コストがかかる
サテライトサイトは、ただ数が多ければいいというものではない。
効果を得るためには、サテライトサイトにも高いクオリティが求められる。クオリティが高くても、更新頻度が低ければ、次第に評価も下がっていく。
複数のサテライトサイトを作成するとなれば、管理の手間や時間、コストもかかることが分かるだろう。
手間もコストも抑えてサテライトサイトで成果を出したいのであれば、私が開発した被リンクツール「ドメイン阿修羅」をチェックしてくれ。
ドメイン阿修羅の詳細はこちらペナルティリスクがある
自作自演の大量の被リンクは、Googleからペナルティを食らう恐れがある。ペナルティ対象となれば、検索順位が大幅に下がったり、検索結果に表示されなくなったり、ダメージも大きい。
どういったサテライトサイトがペナルティ対象となるのか、事例もチェックしておこう。
リンクスパムとなるのは、主に以下に該当するリンクだ。
- 過剰な相互リンク
- ランキングを上げるためのリンクの売買
- 自動プログラム等を利用した自サイトへのリンク
- 質の低いページやコピーコンテンツからのリンク
- 関連性の低いページからのリンク
- 更新頻度の低いページからのリンク
- 隠しリンク
被リンクの購入に関しては、以下の記事も参考にしてくれ。
サテライトサイトの効果的な活用術
サテライトサイトが効果的だといっても、闇雲にリンクを送ればいいというものではない。
より効果的にサテライトサイトを活用する方法を伝授する。
メインサイトとの関連性を重視する
サテライトサイトの効果を高めるには、関連性のある高品質なサイトからリンクを送ることが重要だ。
ただし、メインサイトとサテライトサイトのテーマが近すぎると、集客の幅が広がらないだけでなく、類似サイトとして質の低いリンクと判断される可能性があるので注意が必要だ。
関連性のないサイトや低品質なコンテンツばかりのサイトからのリンクは、逆効果になると覚えておこう。
ちなみに、関連記事をブログカード等で貼る方法もあるが、アンカーテキストにするとよりSEO効果が高い。
アンカーテキストを送る際は、「詳しくはこちら」といった誘導ではなく、リンク先のキーワードを意識しつつ関連性の高い、ユーザーに伝わりやすいテキストにするといい。
質の高いページからリンクを送る
近年では、Googleの評価が低いページからリンクを送っても、メインサイトにSEO的なメリットは得られない。
サテライトサイトといえども、コンテンツの重要性は変わらないということだ。ワードサラダのようなコンテンツは、数年前までは通用していたが、今ではメインサイトまでペナルティを受ける可能性もある。
アクセスの集まらないサテライトサイトは、被リンクとしての価値もない。アクセスの集まっている高評価のサイトをサテライトサイトにするのが基本だ。
どんなに高品質のサテライトサイトでも、更新せずに放置したままでは評価が下がっていく。定期的な更新も必要だ。
質の高いサテライトサイトを短時間で構築したい時は、ドメインパワーの強い中古ドメインを活用するといい。
ドメインパワーはあるものの、サイト運用で成果が出なかったような中古ドメインをサテライトサイトで再利用するのもありだ。
被リンクを自然に増やす方法を解説した記事も用意している。参考にしてくれ。
IPアドレスを分散させる
同じIPアドレスからの被リンクを大量に送る行為は、自作自演であると自らGoogleに向けて公開しているようなものだ。
サテライトサイトを構築する際は、それぞれにIPアドレスを分散させる必要がある。
サテライトサイトの作り方やパターンなど、具体的な内容は以下の記事で分かりやすく解説している。
高品質のサテライトサイトでSEO効果を高めよう
サテライトサイトとは、メインサイトのアクセス向上を目的として、被リンクを増加させるためのサイトだ。
メインサイトとは別のドメインでアクセスを集め、そのサイトをサテライトサイトとする。
サテライトサイトはブラックハットSEOでよく使われた手法だが、ホワイトハットSEOでも効果的だ。
良質かつ高評価で、関連性の高いページやサイトからの被リンクは、メインサイトのドメインパワー向上にも役立つ。
高品質のサテライトサイトを構築し、メインサイトとともにアクセス&収益向上を目指していこう。