中古ドメインは、中古ドメイン販売サイトで購入する方が多いが、ほかにもオークション形式で取得したり、自分で見つけたりといった方法もある。
中古ドメインオークションが気になっていても、仕組みや相場など分からないことが多く、参加を躊躇している方もいるだろう。
ここでは、中古ドメインオークションについて、どのような仕組みなのか、利用するメリット・デメリットなどもまとめて解説する。
良質な中古ドメインの入手方法をチェックして、効率的にブログ運営を進めていこう。
中古ドメインオークションとは?
価値の高い中古ドメインを取得・使用する権利を、競り形式で購入するのが中古ドメインオークションだ。
一般的によく利用されるオークションサイト「Yahoo!オークション」は、様々な商品を出品・落札するプラットフォームだが、中古ドメインオークションではドメインをオークションにかける。
中古ドメインはSEO上で有利になる可能性があるが、ドメインごとに運用履歴が異なり、ドメインパワーも異なる。
そのため、特にドメインランクの高い良質なドメインはブログやサイト運営者からの需要も集中し、オークションへの入札も盛んに行われるのだ。
例えば2023年には、厚生労働省のCOVID-19に関するWebサイトで使われていたドメインが、お名前.comのドメインオークションに出品後、高額で落札されて話題となった。入札件数は139件、最終的に320万円超の価格で落札されている。
中古ドメインがなぜオークションに?
厚労省のサイトや企業が使用していたドメインがなぜオークションに出品され、高額な入札価格で落札されるのか。中古ドメインについて知らなければ、不思議に思うのも無理はないだろう。
ドメインは、インターネット上の住所のようなものだ。
例えば実際に存在するテナントに有名なお店の店舗が入っていたとする。その有名店舗が撤退した後に、第三者がやってきて、似たようなスタイルでお店を出したとする。来店客の中には、前の有名店を利用する感覚で来店する人もいるだろう。
これは前の店舗の良い印象からの恩恵を受けている可能性もある。
中古ドメインでも、インターネット上で同じような現象が起こる。
過去に運営されていたドメイン名で蓄積された信頼性や外部からの被リンク(バックリンク)、ドメイン年齢等がそのまま引き継がれるため、最初からGoogleの検索エンジン等に好印象を与え、集客できる可能性があるわけだ。
知名度の高いサイトや公共機関が運営していたサイトはユーザーから信頼されており、多くのサイトからの被リンクを保有している。検索エンジン上での評価も高いことから、強力なSEO対策として入手したいユーザーが多数いるのだ。
中古ドメインオークションの仕組み
中古ドメインとは、過去にWebサイトで運用されていたドメインのことだ。
中古ドメインオークションは文字どおり、出品された中古ドメインをオークション入札で取得する仕組みだ。基本的に誰でも入札に参加できる。
オークションの仕組みや流れは、以下のとおりだ。
- 更新されなかったドメインを中古ドメイン販売業者がオークション出品
- 中古ドメインの取得希望者が希望金額で入札
- オークション終了時点で最高額を入札しているユーザーがドメインを落札
- 落札者が代金を支払う
- 当該ドメインが落札者に納品される
中古ドメインを入手した後は、新たなWebサイトで使用するためにサーバーへの追加等の設定を行う。その後、コンテンツを作成して投稿入力、公開するのだ。
中古ドメイン入手後の設定については、以下の記事で解説している。
中古ドメインオークションの相場
中古ドメインオークションでは、時に数百万円や数千万円といった価格で落札されるケースもあるが、数千円から数十万円で落札されるのが一般的だ。
中古ドメインの価格は、過去の運用履歴から、主に以下の要素で判断される。
- 被リンク数
- ドメイン運用期間
- コンテンツ量
- アクセス数
これらの数値が高ければ高いほど良いといった単純なものではないが、オークションで選ばれる際の重要な基準となるのだ。
中古ドメインを選定する際は、ペナルティの有無など失敗しやすいポイントも押さえておこう。
中古ドメインオークションサイトを利用するメリット
中古ドメインオークションサイトを利用することには、以下のメリットがある。
詳しく見ていこう。
指標などが一覧で整理されている
中古ドメインで十分な効果を得るには複数の良質なドメインを取得する必要があり、ドメインごとのスコア等、細やかな調査が必要だ。
サービスによって若干内容は異なるが、中古ドメインオークションでは各種指標や過去の運営ジャンルが記載されている。基本的な情報が一覧で整理されているのはありがたいことだ。
自分で探す手間が省ける
数ある中古ドメインから高品質のドメインを見つけ出すには、多くの手間がかかるものだ。苦労されている方も多いだろう。
中古ドメインオークションサイトでは既にある程度精査されたドメインが売買されているので、自分の時間も手間も省けるのが良い。
中古ドメインオークションサイトを利用するデメリット
中古ドメインオークションサイトは便利だが、デメリットもある。
マイナス面もチェックしておこう。
価格が高騰する可能性がある
中古ドメインオークションでは数千円から数十万円程度で落札されるのが一般的だが、人気が集中すると競争が激化し、価格が高騰してしまうというリスクがある。
入札数が増えるほどに価格も高騰しやすいので注意が必要だ。
中古ドメインを自分で見つけて原価で入手する方法もある。ツールが必要で費用もかかる方法だが、複数の中古ドメインを入手する場合は格段に安く済む。私が作ったドメイン精査ツールをチェックしてくれ。
ドメイン転生の詳細はこちら入手できるとは限らない
中古ドメインはいくつでもあるが、個々のドメインはそれぞれ1人しか入手できない。
オークション形式では、最高値で入札した人がそのドメインを使う権利を取得できる。気に入ったドメインがあっても入手できるとは限らないのが難点だ。
オークションでなくドメインを選んで確実に購入したい方は、私が運営している中古ドメイン販売ショップも覗いてみてくれ。私が厳選したドメインのみを販売している。
販売中の中古ドメインはこちら中古ドメインオークション3つのサイト
中古ドメインオークションサイトには、複数のプラットフォームがある。
ここでは、国内最大級の3つのサイトを紹介しよう。 いずれも無料のアカウント登録のみでオークションに参加できる。
お名前.com
お名前.comは、GMOインターネットグループ株式会社が運営するドメイン公式登録サービス。
新規ドメインのほか、中古ドメインオークションサービスも展開している。
ムームードメイン
ムームードメインは、GMOペポパが運営する独自ドメイン取得サービス。
新規ドメイン以外にも、jpドメインのオークションを行っている。
バリュードメイン
バリュードメインは、GMOインターネットグループのGMOデジロック株式会社が運営するドメイン取得・管理サービスだ。
バリュードメインでは新規ドメイン取得のほかに、JPドメインオークションのサービスを展開している。
中古ドメインのオークションを上手に活用しよう
アフィリエイトなどブログ運営をするなら、中古ドメインを使用すると良い。
中古ドメインのドメインパワーによってスタート地点から検索順位の上位に表示できたり、インデックスのスピードが速くなったりといった効果が得られる。こうした効果は、ドメインパワーをもたない新規ドメインとは比較にならない。
中古ドメインを入手するにはいくつか方法があり、中古ドメインオークションはそのうちの1つ。
中古ドメインオークションは、各種指標等を一覧で確認しながら入札・落札ができる便利なサービスだ。オークション形式のため入手できるとは限らないが、気になるドメインがあったら入札してみるといい。
自分で中古ドメインを探す手間や時間を上手に節約しながら、ブログ構築やサイト運用も効率化していこう。