中古ドメインでサイトを運営していても、ページがインデックスされないケースがある。
コストのかかる中古ドメインで、検索結果上位に表示されないのは辛い。そんな悩みは少しでも早く解消したいだろう。
ここでは、中古ドメインでインデックスされない理由と対処法をまとめて解説する。
インデックスされない原因を理解して、Googleに認識されるよう的確な対処をしていこう。
中古ドメインでインデックスされない7つの原因と対処法
中古ドメインで運用しているのに投稿したページやサイトがインデックスされない場合、以下の7つの原因が考えられる。
1つずつ、詳しい原因と対処法を説明する。
中古ドメインのペナルティー
中古ドメインが過去にペナルティーを受けている場合、検索順位が大幅に下落したり、インデックスに登録されなくなったりするので要注意だ。最初からインデックスされない環境にあれば、検索結果にも表示されず、アクセスも集められない。
ペナルティー対象となるのは、以下のケースでGoogleのスパムポリシーやガイドラインに違反する行為だ。
- クローキング
- 誘導ページ
- ハッキングされたコンテンツ
- 隠しテキストと隠しリンク
- キーワードの乱用
- リンクスパム
- 機械生成トラフィック
- マルウェアや悪意のある動作
- 誤解を招く機能
- 無断で複製されたコンテンツ
- 不正なリダイレクト
- スパム行為のある自動生成コンテンツ
- 内容の薄いアフィリエイト ページ
- ユーザー生成スパム
上記のいずれのポリシーも、Googleの検索ユーザーを保護し、検索結果の品質を向上させることを目的として設定されている。
【対処法】
中古ドメインにペナルティーがあった場合にできる対処法は、そのドメインを捨てて別のドメインに載せ替えること。
ペナルティーを解除する方法もあるにはあるが、解除のためにかかる手間や時間を考えたらデメリットのほうが大きい。ほかのドメインでコンテンツ作成に注力したほうがずっと効率的だ。
最初からペナルティーを受けているドメインを避けるなど、中古ドメインの選び方もマスターしておこう。
コンテンツの問題
クオリティの低いコンテンツで構築されたサイトは、Googleによるクロールの頻度を落とし、インデックスされにくくする原因になり得る。重複コンテンツも同じだ。
クオリティが低いコンテンツとは、独自性のないユーザーにとって重要度の低い記事のことだ。
更新頻度が低いサイトもクロールされにくく、インデックスもされにくい。
ドメインが中古かどうかに関係なく、コンテンツや更新頻度の問題がインデックスにも悪影響を及ぼすことを覚えておこう。
【対処法】
低品質でユーザーの役に立たない記事があれば検索ニーズを見直し、リライト等でアップデートしよう。検索キーワードを適切に配置した上で内容を充実させ、ユーザーからの評価を向上させることが重要だ。
重複コンテンツがある場合は、インデックスさせたい記事のURLを残し、捨てる記事のURLを残す記事にリダイレクトさせるといい。もしくは重複するコンテンツの内容を、残したいURLに統合してクオリティを向上させよう。
上級者向けだが、いずれの記事も残したい場合は、重複ページをcanonical(カノニカル)タグで正規化する方法もある。
リンク構造の問題
Googleは随時データを収集するためにクローラーを巡回させている。検索エンジンにインデックス登録されるためには、そのGoogleクローラーにページを検出してもらう必要がある。
サイト内のリンク構造がうまく機能していなければ、 クローラー が巡回しにくく、せっかく投稿したページも見つけてもらえない。
どのページにもリンクしていない関連性の低い記事は、 クローラーに見つけてもらえず、検索結果にも表示されない。
【対処法】
リンク構造を分かりやすく構築し、全ページをクロールしてもらえる環境を構築してクローラビリティを高めよう。
闇雲にリンクを貼るのではなく、関連性の高い記事同士で内部リンクを貼ることで、クロールされやすくなる。
カテゴリーごとに分かりやすいリンク構造が構築されていれば、ユーザーがサイト内を回遊しやすくなり、ユーザビリティも向上。集客にも貢献してくれるはずだ。
noindexの設定
検索エンジンにインデックスしたくない場合はnoindexタグの設置で対処できるが、設定を解除しない限り、いくら待ってもインデックスされることはない。
心あたりがあれば、meta robotsタグでnoindexの設定になっていないか確認してみよう。
【対処法】
サイト全体またはページごとにnoindexの設定をしていないか確認し、設定されている場合は解除する。
noindex設定の確認・解除方法は以下のとおり。
WordPressの①[設定]→②[表示設定]→③「検索エンジンでの表示」の④「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックが入っていたら外す。変更した場合は⑤[変更を保存]で保存する。
noindexの設定解除後は、サーチコンソールでインデックス登録をリクエストしてGoogleにページやサイトを認識してもらおう。
canonicalタグの問題
canonicalタグとは、重複コンテンツを区別するためにURLを指定したり統一したりといった正規化を行うためのタグだ。
特定のページがインデックスされない場合、重複コンテンツでURLを正規化するために設定したcanonicalタグで、URLの指定を間違えているケースが考えられる。
例えばURLに「www」を入れるべきところ入れずに指定しているケースなどが考えられる。
【対処法】
canonicalタグで正規化したいURLの記載を異なるURLで指定していないか確認して、誤りがあれば修正する。
robot.txtにクローラー拒否の記述がある
robots.txt とは、Google検索エンジンのクローラーに対し、サイトの巡回を許可したり拒否したりするための制御ファイルのことだ。
robots.txtでクロール拒否していれば、クロールされないのでインデックスもされない。
【対処法】
「Allow」が許可で「Disallow」が拒否を指示する。以下の記述例を参考に、robots.txt内でクロールを拒否していないか確認してみよう。
記述例 | 指示内容 |
---|---|
Disallow:/ | 全ページでクロールを拒否 |
Disallow:/◯◯(ページやディレクトリの指定) | 指定したページでクロールを拒否 |
FTPソフトでrobot.txtファイル内に「Disallow」の記載がないか確認し、あれば削除する。削除後には、再度FTPソフトで robot.txt のアップロードを行う。
サーバーの問題
サーバー等に問題があると「500エラー」になり、インデックスもされない状態となる。500エラーの原因となるのは、以下のような不具合の発生だ。
- サーバーの容量不足
- WordPressのプラグインの不具合
- .htaccessファイルの記述ミス
【対処法】
エラーの原因がどこにあるのかを突き止めて、不具合を解決する。
Googleの検索エンジンにインデックスされる仕組み
Googleの検索結果で上位表示させるためには、検索エンジンにページやサイトがインデックスされる仕組みも把握しておいたほうがいい。
まずはインデックスされる流れから見ていこう。
インデックス登録の流れ
記事公開後、Googleの検索エンジンにインデックスされ、検索結果に表示されるまでの流れは以下のとおりだ。
- GoogleクローラーがWebサイトを巡回
- Googleのデータベースに格納される(=インデックス登録)
- 検索結果に表示される
クローラーの巡回によりページやサイトがクロールされて、初めてインデックス登録される。インデックス登録された各サイトのページから、検索結果としてふさわしいとGoogleが判断するページが表示される仕組みだ。
インデックス登録方法
基本的に、記事を投稿してWeb上に公開すれば、Googleがクロールして自動的にインデックスしてくれる。
インデックスされたかどうかは、サイトやページのURLの先頭に「site:(サイトコロン)」をつけてGoogle検索すれば分かる。
インデックスされていればsite:の検索結果として該当するサイトが表示され、インデックス未登録の場合は以下のように「一致する情報は見つかりませんでした」と表示される。
記事を公開したからといって、即時クローラーが巡回してインデックスされるわけではない。当日中にインデックスされることもあれば、数日から一週間以上かかることもある。
インデックス登録の条件
Googleはインデックス登録の対象となるものとして、以下の要件を設定している。
- Googlebotがブロックされていない
- ページが機能している
- インデックス登録可能なコンテンツがページに含まれている
これらの要件を満たしていることが最低条件だ。ただし、これらの要件を満たしていても、インデックスされるとは限らない。
ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツであることが何よりも重要だ。
いち早くインデックスさせるためにできること
Webページを公開すれば自動的にGoogleがクロールし、インデックス登録されるが、その場合は時間がかかる。
いち早くインデックスさせるには、手動でできる以下の4つの方法が効果的だ。いずれも無料でできることなのですぐにでも実践してほしい。
サーチコンソールでインデックス登録をリクエストする
Googleサーチコンソールにサイトを登録しておくと、インデックス登録のリクエストができる。
リクエストをすることで、クロールが自動的に巡回するのを待つ時間を短縮できる可能性がある。
新規ページの立ち上げやページの更新をした場合は、Googleにクロールを促すためにインデックス登録のリクエストをしよう。
インデックス登録のリクエストは以下2ステップで完了だ。
- サーチコンソールの画面上にある検索窓にインデックス登録したいページのURLを入力
- [インデックス登録をリクエスト]をクリックする
上記画面は既存ページのため「URLはGoogleに登録されています」と表示されている。新規ページの場合は若干表示が異なるが、インデックス登録のリクエスト手順は同じだ。
記事リンクを貼る
関連記事や関連ジャンルのサイトがあれば、インデックスさせたい記事へのリンクを貼ろう。
リンク構造の最適化でクローラーがスムーズに巡回できれば、インデックス登録も促せる。
既に上位表示されている記事に、インデックスさせたい記事へのリンクを貼れば、より効果的だ。
XMLサイトマップのプラグインを入れる
WordPressプラグインには、Googleの検索エンジンに対応したサイトマップを自動的に構築・送信してくれる「Google XML Sitemaps」が用意されている。
このプラグインを導入すれば、都度手間をかけずにインデックスを促進できる。
SNSを活用する
SNSからの流入が増えれば、Googleにページを認識してもらうチャンスも増える。
記事公開をSNSでも発信していけば、検索エンジンからの流入のみに頼る不安定な環境への対策にもなるだろう。
中古ドメインでインデックスを促進しよう
優良な中古ドメインを利用すれば、新規サイトでも素早くインデックスさせるなどSEO効果が期待できるのが大きなメリットだが、残念ながらその効果は100%ではない。
ペナルティーありのドメインでは、インデックスされない可能性がある。中古ドメインを活用する際は、ペナルティーの有無を含め、しっかりとドメインの見極めを行うことが重要だ。
中古ドメインに問題がなかったとしても、コンテンツの質が低いケースやリンク構造に問題があるケースでは、インデックスされないのも無理はない。
ペナルティーリスクのない優良な中古ドメインを選択した上で計画的に記事コンテンツを積み上げ、サイトの存在価値を高めていくことが求められる。
コツコツと問題のある部分を改善していき、Googleからの評価をアップさせていこう。
中古ドメインを安く効率的に入手したい場合は、中古ドメイン販売業者に頼るより、中古ドメインの精査ツール「ドメイン転生」を検討してみてほしい。ドメイン転生を使えばドメインパワーの高い中古ドメインを簡単に見つけて、原価で仕入れられる。コスパよくサイトを構築して成果につなげていくのにも役立つはずだ。
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