良質な中古ドメインには、検索エンジンでの上位表示など大きなSEO(検索エンジン最適化)効果が期待できる。しかし、中古ドメインを利用するだけで効果が発揮されるわけではない。効果を最大化できるかどうかは、使い方によって大きく左右される。
このページでは、中古ドメインの使い方から効果を最大化する方法まで、詳しく分かりやすく解説する。
中古ドメインの効果的な使い方をマスターして、ブログやサイト運用に役立ててくれ。
中古ドメインの使い方
中古ドメインを使えば、検索エンジンの高い評価を継承できる。しかし、正しい使い方を把握していなければ、十分な効果が得られないどころか評価を下げる可能性もある。
中古ドメインの基本から使い方をしっかりマスターしよう。
中古ドメインについて理解する
中古ドメインとは、過去の所有者が運営するWebサイトで使用されていたドメインで、オールドドメインとも言う。ドメインを使い続けるには更新手続きが必要だ。基本的に、更新されなかったドメインは一定期間を経て一般公開され、誰でも取得可能となる。
中古ドメインを使うメリットは、過去のメディア運営で蓄積されたドメインパワーを引き継げる点にある。中古ドメインは被リンク(バックリンク)などで検索エンジンの評価が高く、検索順位が上がりやすい。新規ドメインで新たにサイトを立ち上げるのと比べて、驚くほどの効果をもたらすケースもある。
ただし、中古ドメインなら何でもいいわけではない。被リンクの質や量によって効果が全く異なる。中にはペナルティを受けた経歴をもつ、問題ありの中古ドメインも存在する。例えば手動ペナルティありの中古ドメインを使用すると、過去のメディア同様、ペナルティ対象となる可能性が高い(=検索結果に表示されない)。事前調査が必須だ。
中古ドメインを利用する際は、メリットもデメリットも把握しておく必要がある。中古ドメインとは?といった基本からチェックしたい方は、以下の記事を参考にしてくれ。
中古ドメインを取得する
中古ドメインは中古ドメインを扱うドメイン販売業者から購入するのが一般的だが、ツールで中古ドメインを検索して自分で入手する方法もある。
中古ドメインオークションなどで販売業者から購入する場合は、ドメインエイジ(ドメイン年齢)やバックリンク数などの情報が整理されている。検索の手間は省けるが、取得金額が数千円から数万円と高額でコストがかかる。中には数十万円、数百万円など驚くような価格で売買される中古ドメインもある。
一方、ツールを利用して自分で中古ドメインを検索できれば、ドメイン販売サイトを通して原価で取得可能だ。中古ドメインの探し方をマスターすれば高価値のドメインも原価で入手できるし、中古ドメインの知識も大きく伸びるのでおすすめだ。
中古ドメインの探し方については、以下の記事で解説している。
中古ドメインでサイトを立ち上げる
中古ドメインを取得したら、以下の手順でサイトを立ち上げよう。
- whois情報の確認・変更
- whois公開代行設定
- ネームサーバー設定
- ドメイン追加設定
- SSL化
- WordPressのインストール
- Googleサーチコンソールの設定
- Googleアナリティクスの設定
- リダイレクト設定
- WordPress設定
最初にドメインとサーバーの登録や設定を行い、WordPressでサイトを開設する。中古ドメインの効果を確認しながら対策を検討するため、分析ツールを導入しよう。
中古ドメインで新規サイトを立ち上げるときは、リダイレクト設定が欠かせない。プラグインの導入など、WordPressの設定も済ませよう。各種設定が完了したら優良なコンテンツでサイトを充実させ、ドメインをさらに育てていくのみだ。
中古ドメイン購入後にやるべきことについて詳しくは、以下の記事でまとめている。
必要に応じて被リンクを追加する
中古ドメインの効果を持続させるには、被リンクを増やす必要がある。しかし、被リンクは、ただコンテンツを追加するだけで簡単に増やせるものではない。以下のような意識的な戦略が欠かせない。
- 高品質なコンテンツを追加する
- リンクされやすいコンテンツを作成する
- オリジナルデータを使用する
- リンク営業を行う
- 自演リンクを行う
- SNSと連携させる
- シェアを促す
検索エンジンは、純粋な意図で貼られているナチュラルリンクを高く評価している。優良で役立つコンテンツは、ほかの人にも共有したくなるだろう。ナチュラルリンクを増やせるように、コンテンツを充実させていこう。
被リンクを増やす方法は、以下の記事で詳しく紹介している。
中古ドメインの効果を最大化する使い方
中古ドメインは、使い方次第で結果も大きく変わる。場合によっては、せっかくの効果を台無しにする可能性もある。効果を最大化させる方法を把握しておこう。
運用履歴に添ったジャンルで活用する
過去に運営されていたサイトと同じテーマまたは関連性の高いジャンルで中古ドメインを活用すると、蓄積されたSEO効果を最大化しやすい。カテゴリーや階層、リンク構造、URLごとのキーワードなど過去サイトの再現性が高いほど大きなSEO効果を期待できる。
例えばインターネット回線関連のサイト運用歴をもつドメインを、美容や車など全く親和性のないジャンルで利用した場合。中古ドメインの効果を発揮できないどころか悪い影響を及ぼす可能性がある。また、複数階層で構築されていたサイトの中古ドメインを、数ページだけのペラサイトに使う場合も十分な効果を期待できない。
中古ドメインを利用する際は、過去の運営サイトに添ったジャンルでサイト構造を再現しつつ、より高いクオリティを目指すのが得策だ。
常に新しい被リンクを補充する
中古ドメインは、取得時点で外部サイトからの被リンクが付いているのが最大のメリットだ。しかし、過去の運営サイトに向けられていた被リンクは、サイトの変更やリンク元の閉鎖など、状況の変化により徐々に減少していくものだ。中古ドメインの取得後、運営期間の長期化に伴い、過去サイトに付いた被リンクは外れやすくなる。
過去の被リンクが外れていく以上のスピードで新たな被リンクを獲得できなければ、ドメインは弱体化してしまう。何もせずに放置していれば、検索順位も徐々に下がっていくだろう。
被リンクの減少を防ぐには、高品質なコンテンツで被リンクを増やしたり、自演リンクを増やしたりといった施策が必要だ。もちろん被リンクは数ではなく質が大事である点を忘れてはならない。
被リンクが少し外れた程度では影響を受けないドメインもある。しかし、安定的に検索上位を獲得し続けるには、被リンクを増やす施策が欠かせない。中古ドメインの被リンク対策は非常に重要だが、中古ドメインユーザーで実施している人は少ない。被リンクの補充に注力すれば、効果は絶大だ。
被リンクを増やす方法について詳しくは、以下の記事を参考にしてくれ。
中古ドメインの主な2つの使い道
中古ドメインには、主に以下の2つの使い道がある。
アフィリエイトサイト
アフィリエイト目的のサイトには、中古ドメインがよく使われる。良質な被リンクを多く集めている中古ドメインはSEO効果が高く、集客までの時間を大幅に短縮できるからだ。
新規ドメインでアフィエイトサイトを構築すると、検索エンジンにインデックスされるまでに数日から数週間かかる。検索上位に表示されるまでには3ヶ月から半年ほどかかるのが一般的だ。1年以上かかるケースも珍しくない。アフィリエイトサイトで集客性や収益性を向上させるには、中古ドメインが効果的だ。
サテライトサイト
良質な中古ドメインは、サテライトサイト運用でも効果を発揮してくれる。
サテライトサイトとは、最も上げたいメインドメインに被リンクを送る役割のドメインのことで、メインドメインを強化するのに非常に効果的な手法だ。
中古ドメインで構築したサテライトサイトからメインサイトにリンクを送れば、被リンク数を増やしてSEO効果を高めるのに役立つ。
メインサイトとして導入した中古ドメインが効果を発揮できなかった場合は、サテライトサイト用ドメインとして使い回すといいだろう。
中古ドメインの選び方は、以下の記事を参考にしてくれ。
中古ドメインの賢い使い方をマスターしよう
中古ドメインは、使い方次第で効果も大きく変わる可能性がある。中古ドメインの特性を理解して良質な中古ドメインを選定し、効果を最大化させるための施策を検討しよう。
中古ドメインの効果は永遠には続かない。効果を持続させるには、被リンクを増やす施策が必要だ。中古ドメインの効果を最大化する使い方もマスターして、集客力向上や収益化に大いに役立てよう。