ワードプレス(WordPress)は、無料で使えるCMS(コンテンツ・マネジメントシステム)。
CMSとはブログやサイト、ホームページを作るシステムのことだ。
ペラサイトを構築するソフトウェアにはいくつか選択肢があり、ワードプレスかほかのサービスか、最初の悩みどころだろう。
ペラサイト構築の初めの一歩で躓かないように、ワードプレスでペラサイトを作成するメリットとデメリットをまとめておいた。両者を把握した上で最適な選択をして、稼げるペラサイトを構築していこう。
ワードプレスでペラサイトを作るメリット
ワードプレスは日本だけでなく、世界中のWebサイトで広く利用されている。
オーストラリア拠点のインターネット・Webテクノロジー専門第三者機関「W3Techs」によれば、全ウェブサイトの42.7%相当 (2023年12月3日時点 )がワードプレスを使用しているとのことだ。
このように世界で愛されるワードプレスがペラサイト作成でも選ばれるのはなぜか、メリットから見ていこう。
無料で使える
ワードプレスはオープンソースのCMSで、誰でも無料で利用できる。無料ながら、様々なテンプレートや機能の搭載などカスタマイズも可能。
基本的にペラサイトは量産が必要であり、サイト開設に掛かるコストが抑えられるのはありがたいことだ。
ホームページやサイトの作成はプログラミングやコーディングの知識がなければ難しいと思われがちだが、ワードプレスを利用すれば、HTMLやCSSのコーディング知識がないド素人でもWebページを構築できる。これが無料なのだから、使わない手はないだろう。
テーマ利用で簡単作成
ワードプレスのテーマとは、Webページのデザインや機能をテンプレ化したものだ。
ワードプレス用のテーマは無料から有料まで非常に豊富。無料テンプレートは11,000種以上あり、テーマによって、Webページ作成をサポートするテンプレートや機能が異なる。
優れたテーマも数多く用意されている。
例えば日本製の無料テーマ「Cocoon(コクーン)」はSEOや高速化、モバイルフレンドリーにも対応しており、まさに有料級。非常に人気の高いテーマだ。レンタルサーバー「Xサーバー」とも業務提携しており、安心して利用できる。
日本製の有料テンプレートで人気を集めているのは、シンプルかつ高機能な「SWELL(スウェル)」だ。SWELLは、「WP-Search」による人気シェアランキング(2022年度)で国内シェア率1位を獲得している。
「Cocoon」や「SWELL」のようにカスタマイズ性の高い、機能の充実した人気テーマをインストールすれば、特別な知識をもっていなくても、難しい操作なしでクオリティの高いページを構築できる。
CocoonやSWELLは人気のテーマなので、多くの人がノウハウを公開している。困った時でも検索すれば大抵の悩みは解決可能だ。
情報が少ない、使い勝手の悪いテーマを選定してしまうと、サイト構築の難易度が上がってしまうこともある。初心者は使いやすく、ネット上の情報が多いテーマを選ぶといい。
プラグインで機能を追加できる
ワードプレスには、59,000以上もの無料プラグインが用意されている。
ワードプレスのプラグインとは、ワードプレスの機能拡張用ソフトウェアのことだ。
ワードプレス用のテーマにも機能は搭載されているが、そのほかの機能がほしい時は自由に追加できる。HTMLやCSSの知識がなくても多様な機能を追加できるので、困った時はプラグインで解決できないか検索してみるといいだろう。
ペラサイトはページ数が少なくプラグインの必要性は低いが、ワードプレスを利用するなら覚えておいたほうがいい。
ワードプレスでよく利用されているのは、以下のプラグインだ。
- お問い合わせフォーム作成プラグイン
- サイト高速化プラグイン
- Google用サイトマップ作成プラグイン
- バックアッププラグイン
- 画像最適化プラグイン
- セキュリティプラグイン
ペラサイトでも、お問い合わせフォームを作れるプラグインは便利だ。これはほんの一例であり、ほかにも多種多様なプラグインが用意されている。
テンプレ化できる
ワードプレスでは、サイトを立ち上げる度にデザインやプラグイン等の詳細設定が必要で、ペラサイトでは毎回同じ作業をするのが面倒だと感じるだろう。
ワードプレスはサイトのテンプレ化も可能だ。
初期設定をした状態でテンプレートとして保存し、また別のペラサイトを立ち上げるときにはそのテンプレートを読み込めば設定の手間を省ける。
とはいえ、自分でテンプレートを作成して、どのように量産していくのか方法が分からない方もいるだろう。そんな方向けに私がテンプレートを用意した。
ワードプレスの無料テーマ「Cocoon」をペラサイト用に最適化したものだ。 有料だが、プラグインを使って簡単にページを複製できるから、1つ1つの設定に掛かる手間を省いてペラサイトを完成させられる。ペラサイト量産の効率化に役立ててくれれば嬉しい。
私が作成したペラサイト用テンプレートの使い方や量産術をまとめたマニュアルも用意している。テンプレ本体と一緒に活用すれば、より効果的だ。
サイト規模拡大に対応可能
ワードプレスは、大規模サイトの構築にも対応している。
ペラサイトで良い反応が取れた場合、関連コンテンツでページを追加していけば、サイト全体の育成や集客力増強になり、競合を勝ち抜いていくのにも効果的だ。
コンテンツを充実させ、ターゲット(ペルソナ)の需要に添ったキーワードを増やしていくことで、検索エンジンでも上位表示しやすくなる。コンバージョンアップにも役立つだろう。
だが、コンテンツが増えていくことで動作が遅くなるようなソフトを利用していれば、サイト規模が大きくなってから頭を抱えることとなるだろう。
サイト規模を拡大してバージョンアップしていく可能性が少しでもあるならば、多機能でカスタマイズ性の高いワードプレスを選んでおけば、いかようにも対応できて先々まで安心感をもって運用できる。
ペラサイトとはいえ、将来的なことも考慮すれば、ワードプレスを選ぶメリットが大きいと分かるだろう。
ペラサイトの見本や作り方手順については、以下の記事で解説している。
ワードプレスでペラサイトを作るデメリット
ワードプレスには多くのメリットがあるが、ペラサイト作成においてデメリットといえる部分もある。
ワードプレスでペラサイトに挑戦する際は、前もってデメリットや注意点も把握しておこう。
ドメイン取得が必須
ワードプレスで作成したペラサイトをインターネット上に公開するには、ドメイン取得が必須。ドメインとは、サイトのURLのことで、インターネット上の住所のようなものだ。
ペラサイト1つにつきドメインも1つ必要なので、そのためのコストや更新管理などの手間もかかる。
ペラサイトでは、ドメインパワーの強い中古ドメインを使うといいが、ドメイン探しも重要な作業の1つだ。
中古ドメインの探し方は、以下の記事で紹介しているので参考にしてくれ。
サーバー契約が必須
ペラサイトをインターネット上に公開するためにはレンタルサーバーの契約が必要だ。
ペラサイトをどれくらい量産するかにもよるが、レンタルサーバーの契約には、月額1,000円前後のコストがかかる。
レンタルサーバーは、1つ契約すれば、多数のサイトを公開できる。
ただし、成果の出ないペラサイトをサテライトサイトとして活用したい場合は、あらかじめサーバー分散のために複数のレンタルサーバーとの契約を検討したいところだ。
IP分散に対応しているサーバーもある。IP分散サーバー「123サーバー」の評価記事も参考にしてくれ。
1サイトごとに設定が必要
ペラサイトはページ数が少なく、1サイトあたりの工数は少ないが、量産が基本だ。1サイトごとに設定や入力作業を何回も繰り返し行うこととなる。
サーバー契約は最初だけだが、以下の作業や設定は毎回同じことの繰り返しだ。
- ドメイン取得
- サーバーのドメイン設定
- ワードプレス立ち上げ
- テーマ・プラグイン設定
- ペラページ作成・公開
都度設定が必要なのはデメリットだが、工数の少ない繰り返しだから慣れれば簡単にできるようになる。
この設定にかかる手間を省きたければ、ペラサイト量産ツールを利用する選択肢もある。
「ぶらはら」 というペラサイト量産ツールについて、どのように効率化できるのか動画付きの紹介記事も用意したので参考にしてほしい。
初心者には難易度高め
ワードプレスは、初心者にとっては未知のツール。ややハードルが高めだ。
初めて利用するソフトウェアやツールは、誰でも最初は戸惑うものだろう。
とはいえ、ワードプレスの使い方は様々なサイトや動画で紹介されているし、ペラサイトの場合、設定もそれほど多くないから一度覚えてしまえば難しいことはない。
ワードプレス公式のサポートフォーラムも用意されている。
まずはページ構成を考えて記事をライティングし、後から装飾や画像を追加するなど見栄えを整える作業をしていくといいだろう。
とにかく数をこなして慣れることが大事だ。
ペラサイトで勝率を高めるコツは以下の記事で詳しく解説している。
ペラサイト作成はワードプレスとシリウスどっちがいい?
ペラサイト作成は、ワードプレス以外にシリウスやペライチ等の有料ソフトを利用する方法もあるが、中でもワードプレスとシリウスどちらかで迷うことが多いようだ。
シリウスも非常に優秀なソフトだが、無料のソフトを希望する方や自由度の高いページを構築したい方であれば、ワードプレス一択だろう。
ワードプレスとシリウスの違いについては、以下の記事で詳しく説明しているので迷った時の参考にしてほしい。
★→ 「ペラサイト ワードプレス シリウス」記事にリンク
ペライチについては以下の記事で、特徴やメリット・デメリットからペライチアフィリエイトの裏ワザまで惜しみなく公開している。
★→https://orank.jp/2436
ペラサイトを作るならワードプレスがおすすめ
ペラサイト作成で迷ったら、ワードプレスを選ぶといい。言っておくが、これはプロモーションではないぞ。
ペラサイトはページ数が1ページから数ページで完結する小規模サイトだが、当たりドメインや商標案件に出会えた場合はもっと規模を広げる手法も検討したい。記事追加やキーワード追加でさらなる順位向上を目指せば、収益性も向上するだろう。
無料でありながら、テーマやプラグインでサイトづくりをサポートしてくれるワードプレスであれば、サイト規模が大きくなっても十分に対応できる。
ワードプレスが世界中で広く利用され、多くのユーザーに支持されている理由は、使い勝手良く、優秀なシステムだからこそ。
ワードプレスは使い方や最適なプラグインの選び方など、インターネット上の情報も豊富なので、解決策が見つけやすいのも魅力だ。
ワードプレスにはデメリットもあるが、ペラサイト量産ツールの利用で補う選択肢もある。
ワードプレスを使いこなせれば、ペラサイトではもちろん、ペラサイト以外のサイト構築でも必ず役に立つので、使っておいて損はないはずだ。