「どのレンタルサーバーを選べばいいか分からない」をズバリ解決!
初めてサイトを作る人にとってレンタルサーバー選びはとても難しいものです。というのもレンタルサーバー会社によって使い勝手や速度が異なるからです。
ウェブ制作会社の立場から、どの会社に対してもひいきなし・忖度なし(※1)でレンタルサーバーの速度を実測して、長期間使用(※2)した使い勝手を評価しました。初心者のあなたでも安心して使えるレンタルサーバーを見つけることができます。レンタルサーバー選びには「オーランのレンタルサーバー比較」をご活用ください。
※1 どのサーバー会社も一切ひいきをしていません。レンタルサーバーを実際に利用してみた個人の感想を元に自己評価を行っています。
※2 web制作業務にて長期間使用(aws lightsail以外)に基づき信頼性の高い評価を提供いたします。
失敗しないレンタルサーバーの選び方
レンタルサーバー選びに失敗したら・・・
値段が安かったから、性能が良さそうだったから、と公式サイトの雰囲気だけで判断して契約した場合
レンタルサーバー比較早見表
サーバー | プラン | スコア | 速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ |
---|---|---|---|---|---|---|
エックスサーバー | スタンダード | 15 | ||||
wpX Speed | W2 | 13 | ||||
conoha WING | ベーシック | 13 | ||||
AWS lightsail | 3.5USD | 12 | ||||
ロリポップ | ハイスピード | 11 | ||||
mixhost | スタンダード | 8 | ||||
カラフルボックス | box2 | 7 | ||||
カラフルボックス | box6 | 6 | ||||
さくらのレンタルサーバ | スタンダード | 6 | ||||
さくらのレンタルサーバ | プレミアム | 5 |
レンタルサーバーの評価(速度・使い勝手・コスパ)
各ホスティングサービス会社に、WordPressをインストールし同じサイトデータを設置して使い勝手と速度評価を行いました。
さくらのレンタルサーバ(スタンダードプラン)
知名度抜群のさくらのインターネット。2019年にサーバー管理画面がリニューアルしてやや使い勝手がよくなりました。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
556ms | 4114ms | 78回/1日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
8位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
---|---|---|---|---|---|
スタンダード | 14日間 | 1,048円 | 524円 | 5,238円 | プラン詳細を見る |
月額料金は比較した中で最安値ですが、低評価をせざるを得ない結果となりました。ワードプレス作成時にデータベース自動作成がないし、SSL設定は分かりづらく、高速化の自動設定もないとたびたび不便でストレスを感じました。価格が安いので仕方ないかもしれませんが、もう少し頑張ってもらいたいところ。
さくらのレンタルサーバ(プレミアムプラン)
さくらのインターネット公式サイトでは、高速をうたっているプレミアムプラン。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
489ms | 3476ms | 60回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
10位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
プレミアム | 14日間 | 1,048円 | 1,571円 | 15,714円 | プラン詳細を見る |
プレミアムプランは月額1500円と割と高額。これだと他社のハイスペックプランが契約できる金額です。さくらのレンタルサーバーのアップグレードとしてなら理解できますが、それ以外で申し込む必要はなさそう。
カラフルボックス(BOX2)
BOX1〜BOX8までサーバー容量・スペックを選べるのが特徴でいつでも変更可能。価格・速度とバランスが良さそうなので期待大。アダルトサイト向け専用サーバーも選べます。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
157ms | 721ms | 3回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
7位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
BOX2 | 30日間 | 2,000円 | 1,452円 | 13,992円 | プラン詳細を見る |
他のレンタルサーバー比較記事で高評価なのが謎なほど設定が分かりづらいです。サーバーにドメインを追加してWordPressをインストールしたのにサイトが表示されない、と困惑してしまいました。cPanelもあまりカスタムされておらず使いづらいので初心者にはおすすめできないです。ドメイン数・データベース数が10個までと制限があります。
カラフルボックス(BOX6)
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
148ms | 744ms | 3回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
8位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
BOX6 | 30日間 | 2,000円 | 7,480円 | 71,760円 | プラン詳細を見る |
BOX6は8種類あるうちの3番目にハイスペックなプラン。急なアクセス増加がある場合や、サイトへの訪問者数が数十万と増えてきた場合に選びたいところです。逆にアクセスが少ないサイトで加入しても速度が向上することはないでしょう。価格が高いからハイスペックを選ぼうとすると費用対効果が悪くなります。
mixhost(スタンダード)
アダルトサイトOK・ドメイン数無制限と、ゆるさが持ち味のmixhost。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
710ms | 1240ms | 107回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
6位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
スタンダード | なし | なし | 1,518円 | 12,936円 | プラン詳細を見る |
管理画面が初心者向けではないcPanelだがカラフルボックスより分かりやすいです。アダルトOKのレンタルサーバーの中では、おそらくトップクラスの速度ではありますが、一般的なブログ向けにmixhostを使用するのは少々辛い。ドメイン数無制限なので、大量のアフィリエイトサイトを置いておくのには向いています。
月額(月契約)はは最低契約期間3ヶ月を表記しています。
ロリポップ(ハイスピードプラン)
大手レンタルサーバー会社の「ロリポップ」。管理画面が古臭いのですが、あれが使いやすいという人もいるようです。新たに加わったハイスピードプランの実力はいかに?
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
102ms | 836ms | 5回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
5位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
ハイスピード | 10日間 | 0円 | 1,100円 | 9,900円 | プラン詳細を見る |
ワードプレス表示高速化ができるハイスピードプランが新登場。相変わらずの古い管理画面だが、さくらよりは使いやすいです。初期費用なしでさらに年間契約だとかなりコスパがよいのでおすすめ。
Conoha WING
私も使っているConoha WING。管理画面が分かりやすく複数サーバーをログイン切り替えなしで使えるのでサイトをたくさん持つアフィリエーターにおすすめ。今回、サイト表示速度が遅くなっていたので気になっていたが結果は・・・。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
243ms | 888ms | 15回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
3位/9 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
スタンダード | なし | 0円 | 1,320円 | 10,692円 | プラン詳細を見る |
分かりやすい管理画面が好印象のConoha WING。初心者から上級者まで幅広く対応しているレンタルサーバーです。どのプランでも容量以外はスペックに違いはないので、一番低いプランを選びましょう。月額は通常1320円とやや高め。ただし、年間契約の割引率が高く月額891円で初期費用なし。長期契約なら、選択肢のトップに入れていいでしょう。
aws lightsail($3.5プラン)
噂のAWS(Amazonウェブサービス)の仮想サーバー(VPS)。国内ホスティングサービス業者ではないので、管理画面に慣れなかったり設定がやや難解かもしれません。今回は簡単にWordPress設置ができるlightsailで立ち上げました。aws lightsailを選ぶ理由として、速度・コスパ以外にサーバースペック(CPU・メモリ)が自由に変更できることが挙げられます。(インスタンス切り替えが必要ですが知識があればすぐできる)。この他にもAWSではクラウドサービスEC2で立ち上げる方法があります。EC2はlightsailより難易度があがりますが、より自由度の高い運営が可能です。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
46ms | 698ms | 0回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
4位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
3.5USDプラン | 30日間 | 0円 | 369円 | – | プラン詳細を見る |
Amazonの爆速VPS。低料金・ハイスペックだが初心者には難しいのでまずは無料期間で試す程度にしておくのが吉。動画などの重いページが多いブログや、月アクセスが20〜30万PVクラスのブログを運営している方は検討してみてはいかがでしょうか。
wpX Speed(W2プラン)
エックスサーバーが運営するワードプレス専用レンタルサーバーwpX Speed。公式サイトでは国内レンタルサーバーの中でワードプレス表示速度No1をうたっています。エックスサーバーのプランはどのプランでもスペックは同じですが、wpXの場合プランによってスペック(CPU・メモリ)がアップグレードします。今回、W1ではエックスサーバーと同等の結果が出ると予想して敢えて、スペックをW2と2番目のプランで実験しました。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
64ms | 622ms | 0回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
2位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
W2 | 15日間 | 0円 | 2,640円 | – | プラン詳細を見る |
月コストが多少上がってもいいから、サイトの表示速度を少しでも上げたいという方におすすめです。WordPressだけしか設置できない・サイトは10個までというデメリットがありますが、管理画面は非常にシンプルで、WordPressブロガーさんにぴったり。サイト成長に合わせてプラン(スペック)をアップグレードできます。
今回W2で試験しましたがW1でもほぼ同じ結果になるのでは?と予想しています。ページへのアクセスが多い場合・重いページが大量にある場合はW2にしておくのもありではないでしょうか。
エックスサーバー (スタンダードプラン(X10)プラン)
独自の管理画面が分かりやすくてブログ初心者におすすめしたいエックスサーバー。一番安いスタンダード(X10)プランを計測してみました。
サーバー応答速度計測結果集計
応答速度 | ページロード | タイムオーバー |
---|---|---|
104ms | 678ms | 2回/日 |
速度 | 使い勝手 | 初心者向け | コスパ | 総合評価 |
---|---|---|---|---|
1位/10 |
プラン | 無料期間 | 初期費用 | 月額(月契約) | 年額(年契約) | |
X10 | 10日間 | 3,000円 | 1,320円 | 13,200円 | プラン詳細を見る |
初心者にも分かりやすいオリジナル管理画面が好印象。速度・使い勝手・コスパすべてのバランスがよいのでどなたにもおすすめできます。年間費用は少々高いが、安心感を買うなら安いもの。初期費用0円・ドメイン無料といったキャンペーンも定期的に開催されているようなので要チェック。
レンタルサーバーを選ぶときの疑問
Q1. 上位プランを選べば、サイト表示は速くなりますか?
料金が高いプランを選んでも、サーバーの容量が増えるだけのタイプが多く存在します。また、一定のスペックを超えてくるとサイトへの訪問者数が少ない場合、サイト表示速度向上の変化はあまりありません。サイト訪問者が少ない場合は、スタンダードプランがおすすめです。
Q2. サーバーの仕組みとかさっぱり分かりません。初心者におすすめなレンタルサーバーはどれですか?
今回調査したレンタルサーバーの中で、管理画面が分かりやすいのはエックスサーバーです。高速化設定も自動で設定されるので安心です。
Q3. 出費を少しでも抑えたいのですが、安くておすすめなレンタルサーバーはどれですか?
低料金でコスパがよいレンタルサーバーはロリポップです。管理画面が少し分かりづらいので、無料お試しをしてみて使い勝手を確かめてみてください。
Q4. ハイスペックなレンタルサーバーでおすすめはどれですか?
おすすめは、wpX SpeedのW2プランです。サイトへの負荷を考慮しながら運用途中でスペックをアップグレードできます。ただし、WordPress以外の用途で使用する可能性があるならエックスサーバーをおすすめします。もし、技術的な問題にも対応できるなら断然AWSのEC2・Lightsailいずれかをおすすめします。
Q5. 会社のホームページ用にはビジネス向けレンタルサーバーを選んだほうがいいですか?
ビジネス向けレンタルサーバーは、サーバーダウン率を極限まで0に近づける用途で作られていますので、よっぽど重要なサイトや信頼性を確保したいという目的がない限りは個人向けレンタルサーバーを選んだほうがコスパ・性能がよいです。
Q6. 特定のレンタルサーバーをひいきしたりしてませんか?
今回の調査では、あのレンタルサーバーは何となく嫌だ、とかレンタルサーバーがオウンドメディアを立ち上げているから嫌いとか、性能や使い勝手という実用性以外は考慮していません。また、アフィリエイト報酬の特単をもらっているということもありません。忖度なしのレンタルサーバー評価をご提供しました。
レンタルサーバー速度計測条件
今回のレンタルサーバー速度は、Team Viewer ウェブモニタリングを使用して3日間計測して算出しました。
アップタイム:東京からリソースまでの応答速度
ページロード:実際のブラウザでのwebサイトの読み込み時間を計測